《終末期VR体験ワークショップ》を開始のお知らせ
―― 患者視点のVRと対話で学ぶ、新しい研修プログラム ――
佛心寺 東京布教所(東京都豊島区)は、終末期を患者本人の視点で体験できるVRプログラムを用いた《終末期体験ワークショップ》を開始いたしました。

本プログラムは、横浜国立大学 客員教授 河野克典、四天王寺大学 准教授 前原なおみと協働で制作され、株式会社日本コミュニケーションアカデミー 並びに 四天王寺大学 前原研究室の協力を得て実施しています。
2025年9月にはエンドオブライフケア学会 交流集会にて事例発表を行い、医療・介護・葬祭・教育関係者から高い関心と評価をいただきました。現場のケアに直結する「患者視点での理解と対話」を促す本プログラムは、研究成果を社会に還元する新しい試みです。
VRワークショップの特長
01患者視点の終末期体験
人生最期の声も出せない、身動きができない時間をVRで疑似体験。また、家族にとって「もう届かない」と思いがちな最期の時間を患者本人の目線に立つことで、一歩進んだ関わりについて考えます。
02内省と対話
体験後は少人数で感情を分かち合い、内省を促します。自分の内面を丁寧に振り返り、語り合うことで学びが深まり、自分の新たな気づきにもつながっていきます。
03ケア現場への応用
医療・介護・葬儀社をはじめ幅広く応用可能。研修や教育だけでなく、日々のケアの現場で、自らの心を整え直す実践の機会となり、内面から寄り添う姿勢を支えます。

ワークショップについて
最期の時間に多くの人が抱く、
「声は届いているのか」
「面会に意味はあるのか」
「そばに行くのが怖い」
といった迷いに、VRを通して向き合います。体験後には少人数での対話を行い、寄り添いの本質を再確認し、ケアの在り方を見直すきっかけとなります。

参加者の声
- 「自宅に戻って父親と終末期について話してみようと思えた」(看護師)
- 「実際体験できない目線で見られて、いろんな感情が湧いた」(看護学生)
- 「亡くなられる前を体験でき、葬儀社の研修で導入したい」(葬儀社社員)
- 「中学生や高校生に向けたい“いのちの授業”として良い」(大学教授)
開催概要
開催場所:佛心寺 東京布教所(目白浄清楽)


