お手紙掲示板2022年10月号
「もっと上へ」ではなく、
「さらに奥へ」の精神が
日本らしさである
石川 善樹
西洋の「上」を目指す考え方とは対照的に、日本の文化では「奥」に重きを置いてきた歴史があるそうです。
日本には「表」と「裏」という表現がありますが、それとは別に「奥」を大事にし、入口から入った先にあり、大事なものをしまっておく言葉として表現されています。
「奥義」 「奥の間」 「奥の院」
「奥の手」「胸の奥」「奥深い」・・・
確かに「上」というと上昇するイメージがありますが、大事なものは「上」ではなく「奥」にあるような感じがします。
このような日本の精神的な豊かさを表す言葉を今一度見直し、これからも大切にしていきたいと思います。
日々の生活の「ヒントとなる言葉」として共に味わい、歩みが新たになれば幸いです。
合掌