お手紙掲示板2023年1月号
「自立」とは「何でも一人で解決すること」ではなく、
「頼る場所がたくさんあることだ」と伝えたい
今井紀明
生後間もなく脳性麻痺により手足が不自由となられ、現在東京大学の研究センターで「障がいと社会の関係について」研究されている熊谷先生の言葉です。
「自立」とは、依存しなくなることだと思われがちです。でも、そうではありません。「依存先を増やしていくこと」こそが、自立なのです。これは障がいの有無にかかわらず、すべての人に通じる普遍的なことです。
とお話され、上記の今井紀明様の言葉に通じます。仏教の根本には、あらゆるものは関わり合って存在している「縁起」という教えがあります。
自分だけで解決しようとするのではなく、遠慮なく周りの人や私どもを頼ってください。
日々の生活の「ヒントとなる言葉」として「この言葉」を共に味わい、歩みが新たになれば幸いです。
合掌