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愛するペットのため「終活」が必要な理由

こんな記事を見つけました。

共に過ごしてきたペットが亡くなってしまった時のペットロスの乗り越え方や、ペットロスを和らげる施設の紹介をしている記事です。

お時間のある際にご覧になってみてください。

※ペットロスとは・・・ペットと死別したり、ペットが行方不明になったり、盗難に遭ったりしたことなどを契機に発生する、疾患ないし心身の症状のこと。(ウィキペディア参照)

参照元:愛するペットのため「終活」が必要な理由 – (1/6)|ニフティニュース

https://news.nifty.com/article/magazine/12179-389068/


家族同然のペットの写真

ペットは今や家族の一員。それだけに、死に直面したときに飼い主が受ける悲しみは深く、“ペットロス”を不安視するケースも少なくありません。重症化を防ぐための生前の関わり方と、ペットロスを乗り越える方法を、大学教授が指南。東京・原宿にできた「ペットロスカフェ」も案内します。

■愛するペットの死で“抜け殻”状態

会社員のまゆみさん(39歳・仮名)が、14年間連れ添った愛猫を亡くしたのは、昨年の冬。

腎臓の病気で1年近く闘病し、最後は、まゆみさんの腕の中で眠るように逝った。

「あの子がいなくなって、世の中から色が消えたような感覚におちいりました」

朝起きた瞬間、ふと部屋の中を探してしまう。柔らかな毛の感触と温もりが今も掌に残っている。何をするにも気力がわかず、思い出しては泣いてばかりで、抜け殻のような状態に。「飼い主としてきちんと責任を果たせたのだろうか」。そんな思いに駆られ、自分を責めた。

つらい思いが癒え始めたのは、半年ほどたってから。犬猫の保護施設に足を運ぶようになり、再び猫との暮らしを思い描けるまでに回復した。まゆみさんは今、「あの子にできなかった事を別の子にしてあげたい」と前向きな気持ちで、新しい猫の受け入れ準備を進めている――。

■ペットロスを重症化させる2つの感情とは?

「“ペットは家族”という認識が一般的になるに従い、重いペットロスになる人も増えています」。

そう話すのは、ヤマザキ動物看護大学で「ペットロス論」の講義を持つ新島典子教授だ。

「そもそもペットロスとは、犬や猫をはじめ、大切なペットを失うことで生じる悲しみの感情であり、人間の家族を失ったときに生じる悲嘆感情と違いはありません。ペットロスが重症化すると、強い疲労感や虚脱感を覚えたり、なかには、睡眠障害や摂食障害になるなど、日常に支障をきたす状態になることもあります」

ペットロスの悲しみが大きくなる要因としては、ペットの飼い主特有の“自責の念”と“愛着の強さ”があると話す。

「ペットの場合、治療の選択が飼い主にゆだねられるため、“自分のせいで闘病を長引かせ、苦しめてしまった”などと、後悔するケースも多い。また、動物は言葉を持たないので、飼い主が自分に都合よく解釈をして絆の強さを想像する。その分、愛着が強まりやすいと言えます」

加えて、ペットを失った悲しみが社会から公に認められないというストレスも。

「一部の動物関連企業では、ペットの死亡時に忌引きが申請できますが、大半の職場ではそうしたケースは認められません。周囲の無理解が悲しみを増幅させてしまうのです。また人間同様、介護休暇の導入を望む声も多く、対応が急がれます」

■悲しみを「言語化」して気持ちを整理

実際にペットロスにおちいった場合、どのようにして立ち直ればいいのだろうか。

方法としては、大きく3つある。もっとも効果的なのは、「悲しみを言語化すること」。

その際に有効なのが、「ナラティブアプローチ」と呼ばれる心理学の手法だ。

ペットを亡くした経験を、ただつらいだけのものから、“意味のある経験だった”と、とらえ直して前向きになるための方法です。共感しあえる当事者同士で気持ちを話したり、あるいは、手紙や日記に自分の喪失体験や感情を物語のように書きつづっていく。それを繰り返すうち、次第につらい体験や感情に対するとらえ方が少しずつ前向きに変化していきます」

2つ目の方法として、新島教授は、「ペットの葬式」をあげることを提案。

「お葬式は、実はペットのためだけでなく、遺された飼い主の心を整理し、前を向くために必要な儀式です。それにより、悲嘆を現実のものとして受け止め、ペットとの関係性や気持ちに区切りをつけることができます。お金をかけなくても、自分が納得いく方法で構いません。また、最近は、ペットの毛をチャームにするサービスや、抜け毛を帽子にしたりする方たちも登場していますが、こうしたものを取り入れる“手元供養”も良い方法。手触りや見た目でペットを思い出し、寂しさをまぎらせることができます」

最後は「リラックスして過ごす」こと。「辛い喪失体験をしたのですから、無理をせず、心が落ち着くまで、ゆっくりリラックスして過ごしてください」

■重症化を防ぐには「生前の関わり方」がカギ

ペットロスの重症化を防ぐには、“生前の関わり方”も重要なポイントになる。

「単頭飼育でペットとの接触時間が長い人は、過度な愛情を向けてしまいがち。打ち込める物事や対象をつくり、関心を分散させましょう。他者との繋がりがなく、承認欲求が満たされにくい環境にいる人も、深刻なペットロスにおちいりやすい傾向があるため、ほかの人とのつながりを築いておくことをおすすめします」

あらかじめ、飼い主の心のケアや交流に力を入れている動物病院をみつけて、かかりつけにしておくという手もある。こうしたペットロス対策を進めておくといいだろう。

■日本初のペットロス専門カフェに潜入!

ペットを亡くした当事者同士が、つらい気持ちを共感しあうことは、ペットロスから立ち直るために有効な方法だ。しかし、同じような経験を持つ人と出会える場所がなかったり、話を聞いてもらえる人が周りにいないなど、実際は、ひとりでつらい気持ちを抱えざるを得ないケースは多い。そんななか、ペットロスに悩む人にとって注目のサービスが登場した。2019年2月、東京・原宿にオープンした日本初の「ペットロスカフェ」だ。いったいどんな場所なのか。実際に店を訪れてみた。

原宿駅から歩くこと10分。おしゃれな店が立ち並ぶ静かな一角にたたずむのが、ペットロスケア用品専門店「ディアペット」。地下1階には、ペットの仏壇仏具やジュエリーなどが販売され、1階がペットロスカフェのスペースとなっている。

■ペットの遺品を保護施設に寄付する活動も

ディアペットを経営するインラビングメモリーの取締役、関口真季子さんは、ペットロスカフェ開設の経緯をこう話す。

「数年前にペットの仏具店としてお店をだしたとき、来店時は悲しみに暮れていたお客さんが、スタッフと話をするうちに落ち着きを取り戻し、帰る頃には元気な表情になっていくことに気づきました。そこで、カフェ形式のオープンなスタイルで、ペットを亡くした人たちが思いを共有しながら自由に過ごせる場所をつくろうと考えたんです」

客層はさまざまだが、40代の女性が単独で訪れるケースが最も多いという。平均滞在時間は1~2時間、なかには5~6時間ほど滞在する人も。スタッフに話を聞いてもらったり、客同士で交流したり、ひとり静かに思い出に浸ったりと、思い思いに過ごす。“泣ける場所を求めて訪れた”というケースもあるそう。

保護犬・保護猫団体の支援にも力を入れており、カフェの売上げの一部は、旅立ったペットのフードやトイレグッズなどを集めて保護団体に寄付する活動「いのちのバトンプロジェクト」の運営に活用されている。

ペットを亡くし、つらい気持ちを抱える人と多数接してきた経験から、関口さんは「ペットにも“終活”が必要」と提言する。

「愛するペットをきちんと見送ることは、飼い主としての責任を全うすること。最低限、考えておきたいのは、治療方針と葬儀です。病気になったらどこまでの治療をするのか、別れの場ではどんな見送り方をするのがベストなのか。あらかじめ知識を持って、納得のいく方法を考えておくことによって、後悔のないお別れができ、ペットロスの重症化を防げます。また、死に向き合い、理解を深めることで、今一緒にいる時間を大切にしようと思えますし、いずれ訪れるペットの死を前向きにとらえることにも繋がっていく。ペットのため、そして自分のために必要なことだと思います」

(西尾 英子)

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