佛心寺の本坊は、琵琶湖の北東に位置する滋賀県長浜市にあります。
この地では、霊山である己高山(こだかみやま)を中心に仏教文化が栄え、奈良時代から観音信仰が根付いています。
戦国時代などの混乱期にも、信仰の対象であった観音菩薩像は民衆の手によって守られました。現在でも多くの集落にかんのん像が残されていることから、この湖北地方は「観音の里」とも呼ばれています。
信仰の厚いこの地に当寺が建立されたのは江戸時代前期の1684(天和4)年。湖北町田中地域一帯の信仰の場として、円龍和尚によって開山されました。330年以上に渡って、その歴史を紡いでいます。
“Busshinji” is located in the Kohoku region on the northeastern shore of Lake Biwa (Nagahama City, Shiga Prefecture). In this place, the Buddhist culture flourished around Mt.Kodakamiyama which was a mountain religion, and in the Nara period a Buddhist cultural area based on Kannon faith was built.
The statue of Kannon Bosatsu, which was the object of faith, is protected by the people and still remains in many villages. From this, Kohoku region is also called “Kannon no Sato”.
In the early Edo period, 1684, our temple was founded by Enryu-oshou in this faithful place. Since then we have been carrying on his sprit over 330 years.
京都が炎に包まれた天明の大火(1788年)で焼失した東本願寺を再建する際、湖北の門徒が多数奉仕したことから、この苦労に対して、東本願寺二十代法主である達如上人(たつにょしょうにん)から、乗如上人(じょうにょしょうにん)の御寿像二幅と御書が佛心寺に下付されました。
これは先例のないことであり、当寺は乗如上人(じょうにょしょうにん)の御命日(2月22日)にちなみ、湖北一円に二十二日講を組織しました。以来200年以上にわたって毎年法要を行なっています。
二十二日講の法要は、「御越年(ごおつねん)法要」「鏡割り法要」「御巡化(ごじゅんけ)法要」と続き、二幅の御寿像が二手に分かれて御巡化されることから「まわり仏さん」とも呼ばれています。
ご門徒が主体になって勤め、湖北地方のほぼすべての地域をまわります。一年を通して、法座の数が優に百を超える、まさに湖北の歴史とともにある一大法要です。
佛心寺は明治31年に本堂を再建いたしました。平成に入って大修復するにあたり、先人達の偉業を偲び、仏道に励むことを誓い、明治31年当時の本堂の鬼瓦を保存しています。
本坊がある長浜市は、豊臣秀吉が長浜城の城下町として整備して以来、大通寺の門前町や北国街道の宿場として栄えてきました。長浜駅周辺はガラス工芸店が集まる黒壁スクエアを中心に、伝統的な建造物を生かした情緒ある街並みが残り、人気の観光スポットです。
本坊は長浜駅より少し北の、畑や住宅が並ぶ静かな地にあります。車で西方に5分ほど走れば、琵琶湖の雄大な景色が目の前に広がります。この地にはオオヒシクイやコハクチョウなどの水鳥が訪れます。また、湖岸の道路沿いから眺められる夕日は絶景で、「日本の夕陽百選」に選ばれています。
滋賀県の象徴で、日本一大きい湖である琵琶湖は400万年もの歴史を持つといわれています。昔から交通の要衝だったため、周辺には歴史上、重要な役割を果たした場所がいくつもあります。 大和時代に天智天皇が遷都した近江大津宮。奈良時代に最澄が創建した延暦寺。安土桃山時代に織田信長が築城した安土城、豊臣秀吉が初めて城主となった長浜城。徳川時代の有力な諸代・井伊家の居城だった国宝・彦根城など、今なおその面影が残されています。
〒529-0353
滋賀県長浜市湖北町田中174
東海道新幹線「米原駅」から北陸本線に乗り換え「長浜駅」下車、タクシーで約15分
北陸自動車道「長浜IC」から約20分。「小谷城スマートIC」から約15分
和暦没年 | 西暦没年 | 本年回忌 |
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昭和44 | 1969 | 50回忌 |
昭和45 | 1970 | 49 |
昭和46 | 1971 | 48 |
昭和47 | 1972 | 47回忌 |
昭和48 | 1973 | 46 |
昭和49 | 1974 | 45 |
昭和50 | 1975 | 44 |
昭和51 | 1976 | 43回忌 |
昭和52 | 1977 | 42 |
昭和53 | 1978 | 41 |
昭和54 | 1979 | 40 |
昭和55 | 1980 | 39 |
昭和56 | 1981 | 38 |
昭和57 | 1982 | 37回忌 |
昭和58 | 1983 | 36 |
昭和59 | 1984 | 35 |
昭和60 | 1985 | 34 |
昭和61 | 1986 | 33回忌 |
昭和62 | 1987 | 32 |
昭和63 | 1988 | 31 |
平成元 | 1989 | 30 |
平成2 | 1990 | 29 |
平成3 | 1991 | 28 |
平成4 | 1992 | 27回忌 |
平成5 | 1993 | 26 |
和暦没年 | 西暦没年 | 本年回忌 |
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平成6 | 1994 | 25 |
平成7 | 1995 | 24 |
平成8 | 1996 | 23回忌 |
平成9 | 1997 | 22 |
平成10 | 1998 | 21 |
平成11 | 1999 | 20 |
平成12 | 2000 | 19 |
平成13 | 2001 | 18 |
平成14 | 2002 | 17回忌 |
平成15 | 2003 | 16 |
平成16 | 2004 | 15 |
平成17 | 2005 | 14 |
平成18 | 2006 | 13回忌 |
平成19 | 2007 | 12 |
平成20 | 2008 | 11 |
平成21 | 2009 | 10 |
平成22 | 2010 | 9 |
平成23 | 2011 | 8 |
平成24 | 2012 | 7回忌 |
平成25 | 2013 | 6 |
平成26 | 2014 | 5 |
平成27 | 2015 | 4 |
平成28 | 2016 | 3回忌 |
平成29 | 2017 | 1回忌 |
平成30 | 2018 | 1 |