9月10月号・令和元年度 お盆合同法要 @求道会館
【求道会館(文京区) 8月11日】
2019年8月11日、文京区の求道(きゅうどう)会館にて、8月のお盆合同法要を開催しました。去年に引き続き、7月に開かれる東京グランドホテルでの法要とは別日程での開催です。
《求道会館とはヨーロッパの教会と日本の寺社建築が融合した仏教の説教場です。大正4年に建設され、東京都指定有形文化財となっています。》
大正・昭和・平成・令和、と移り変わっていく時代の中で、先祖を敬い節目節目を大切にする日本の心を見守ってきた場所でもあります。そんな思い入れ深い会場を今年も貸していただける感謝と共にお勤めさせていただきました。
【法要の流れ】
(1)●事前にお申し込みの方……供養したい方のお名前を書いた供養札を受付で受け取ります。●予約のない方……受付にて供養札を受け取り供養したい方の名前を記入します
(2)焼香の際、本尊前にて供養札のお名前が読み上げられます。故人様へのお手紙もこの時にお預かりします。
(3)焼香後は全員で、重誓偈(じゅうぜいげ)の唱和をいたします。
【私たちが生きる意味とは】
法要後は法話を聴聞しました。
浄願寺・澤面(さわも)住職の法話は、私たち一人ひとりの存在の大切さや生きている意味について深く考えるきっかけとなりました。
「右利きの人は、右手こそ大切な手と思うかもしれません。しかし実は、左手が陰で支えてくれるからこそ右手が活躍できるのです。人間も同じ。自分は常に誰かに支えられており、また同時に誰かを支えています。人間は、こうした深いつながりの中で生きているのです。」
自分が生きていることの意味や、一人ひとりの存在の大切さについて、改めて実感する時間となりました。閉会後、皆さん晴れやかな表情でお帰りになりました。
【盂蘭盆会(うらぼんえ)を終えて】
私たちの命は遥か昔から、ご先祖より脈々と受け継がれてきたものです。
自分という存在は、数え切れないほどのご先祖様の命をつなぎ合わせたものであり、多くの願いが込められた命なのだと感じました。
また、テクノロジーが進み際限なく利便性を追求する生活の中にあっても、そこに生きる人の心はいつも癒しやパワーを求めているのでないでしょうか。
周囲の方々との縁、目に見えない恩や絆が、心の支えや活力になっていく気がします。
暑い中、こうして多くの方々が先祖供養にお集まりになる姿に、そうした時間が大切にされていることを実感しました。
編集後記
両法要当日は幸いお天気にも恵まれ、まるでお天道様までこの法要を待ち望んでくれていたのではないかと思えるほどでした。
求道会館では昨年同様、参加したくともできない方のために住職がなり代わり、お名前の読み上げとお焼香をさせていただきました。
★今年も多くの励ましのお言葉と共に、お叱りのお言葉も頂戴しました。ありがとうございました。少しずつ進歩して行けるよう、これからもご意見をお聞かせください。
【2020年の合同法要】
⚫東京グランドホテル……7月26日(日)
⚫求道会館……8月10日(月)山の日
来年もまた皆さんと一緒に手を合わせることができますように。お待ちしております。