お手紙掲示板2024年4月号

「暇」

　と

「退屈」

「暇」と「退屈」はどう違うのでしょうか？

同じ意味で使う印象があるかもしれませんが、これらは根本的に異なる意味を持っています。これらの違いを理解することで、より意味のある時間の使い方を選択することができます。

「暇」とは、何の予定もなく自由な時間がある状態を客観的に表します。この時間は新しいことに挑戦したり、趣味に没頭したりする絶好のチャンスです。

一方で、「退屈」とは、内面からの何かをしたいという欲求はあるものの、それを実現できないと感じる主観的な状態です。退屈を感じる時は、心が何かを求めているサインとも言えます。そうした瞬間は、自分の内面と向き合い、何が心を満たすのかを探求する機会となり得ます。

忙しさに追われる日々の中で、「暇」を夢見ることは、心の奥底で平穏を求めている証といえます。「暇」を持て余すことは、幸せの一形態とも言えるでしょう。この貴重な時間を意義深くお過ごしになり、ぜひ日常に新たな色を加えましょう。そして「退屈」を感じる時は、内面を見つめ直すきっかけとして捉え、春の訪れと共に、自己再発見の旅を始めてみるのもいいかも知れません。

合掌

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