お手紙掲示板2024年11月号

過去の思い出を大切にしながら
今日を一つひとつ大事に過ごす

「面影」という言葉には、目に見えない形で私たちの心に宿る記憶や印象が含まれています。

「おもかげ」の「おも（面）」は表面的な形や特徴を、「かげ（影）」は心の奥に残る本質を指し、日本語特有の繊細な感覚を表現する言葉です。

例えば、古い家や懐かしい風景に「面影を感じる」瞬間、それは形だけでなく音や匂い、思い出まで心に蘇ります。 また、「面影が残る」という表現は、過ぎ去った時間や亡き人への思いを繋ぐものでもあります。

「面影」を思い起こすとき、そこには懐かしさや温もり、時には寂しさも伴います。しかし、その記憶があるからこそ、私たちの心は支えられ、新たな一歩を踏み出す力が生まれます。

日々の中で「面影」を感じる時間を持つことで、自分自身を見つめ直し、心穏やかに今日を生きる力を得られるのかもしれません。
そして、それは私たちに、過去を大切にしながら前を向く強さを与えてくれます。

合掌

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