お手紙掲示板2025年1月号
面影とは「過去の姿を残す」だけでなく
「先人と共にある」という感覚
「面影」とは、亡き人の外見や仕草だけでなく、その思いや気配までを含む言葉です。仏教では全てが縁で成り立つと説かれますが、面影に触れるとき、先人との深い繋がりを感じることがあります。過去に生きた人々の存在や、その人が残した想いが、現実の中でふと蘇るような不思議な感覚をもたらしてくれます。
それは「過去の姿を残す」だけではなく「今を生きる私たちの存在が、先人と共にある」という感覚です。
日常で懐かしい表情や声を思い出すのは、その方が私たちの心に生き続けている証拠です。世代を超えて受け継がれる思いや教えは、私たちを見守り、未来へと繋がっています。
日本特有の死生観に育まれた「面影」という言葉は、単なる姿形以上に、私たちの心に深く息づいていることを教えてくれます。
法要やご供養の場は、その尊い縁を確認する貴重なひとときとなるでしょう。法要のご相談はお早めにご連絡ください。
本年もよろしくお願いいたします。
合掌